夜は結構寒くなってきたでしょうか。コートを着ている人も見かけますね。
さて11月も半ば、お茶を嗜まれる家々では『炉開き』も終わったところではないかと思います。火にまつわることから、一般的にはコタツを用意したりするのに良い日などと言われています。そして茶の湯の世界では、初夏に摘んで寝かせていた新茶を初めて使う「口切」が行われるためお正月と並んで大切な行事となります。このときお使いになられるお菓子は、織部まんじゅう、善哉(ぜんざい)、そして亥の子餅です。
本日はその亥の子餅。
今年は、昨年同様2種類ご用意しておりました。手前は求肥餅に大納言小豆と黒胡麻を練りこみ、小豆の煮汁で色を染めたもの。奥は関西でよく使われる「こなし」と呼ばれる生地に金胡麻を混ぜたもの、どちらも中は小豆の漉し餡です。後者のこなし製は、とあるお茶の先生からのご要望でお作りしたもの。個人的にももっちりとした食感が楽しいものなのですが日持ちがしません。このため今年はご注文のみのご用意となりました。お正月の花びら餅のような華やかさはありませんが、冬支度に合わせてお召し上がりになるにはぴったりのお菓子です。
お店では、緑から黄色に染まる銀杏の葉をモチーフとしたお菓子をご用意。外郎生地をたたんで作ります。こちらは中に味噌餡が隠れています。
今日はサッカーを見ながら書いておりました。(勝ってよかった)