新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、今年予定していたお菓子作りの体験教室は残念ながら一旦全て中止となっておりました。その後、緊急事態宣言が解除されすこしずつ行事も開催される中、すこしずつ準備をしておりました。
そして今回は地元アモート富士見様にもいろいろご尽力いただき、ついに対面でのお菓子作り教室の開催となりました。
会場はアモート富士見様。当店の店頭でも参加者募集の告知をさせていただきましたが、予定20名のところ、有難いことに倍以上のご応募があったようです。(!)
感染予防のため、机ひとつにおふたり、向かい合うことのないように。そして当然ながら全員マスク着用、手指消毒やゴム手袋、材料は全て容器に入れて配布など普段以上に準備することが多かったです。
ハロウィンと千代見草
10月後半ということで、練切という材料を使ってハロウィンのお菓子をひとつと秋の花で和菓子の定番ともいえる菊のお菓子、千代見草をふたつ、全部で3個作成いただきました。
練切というのは、白餡に求肥や芋を混ぜてつなぎとした茶席菓子でも使われる材料の一種です。お茶会のお菓子をイメージいただくと大抵の方は練切をイメージされます。細工性や華やかな仕上げなどもあって、目を引くお菓子です。
千代見草は、ピンク色の練切を主に中には小豆の漉し餡を、ハロウィンはオレンジ色の練切を主に中には南瓜餡をそれぞれ包んで、味にも変化をつけさせていただきました。
使用するのは、”手”と”三角ベラ”!?
そして今回は三角ベラという道具を使うことをテーマとさせていただいておりました。餡を包んで、手で形を作るのも楽しいのです。しかしせっかくの機会ですので、職人にとっては馴染みのある道具も使っていただきました。
千代見草もハロウィンも三角ベラを使って形を作るお菓子になっています。ハロウィンはまっすぐへらを使い、千代見草は、ちょっとへらをななめに使います。ハロウィンの出来栄えは大変素晴らしく、私が見本として作ったものと見分けがつかないんじゃないかという方もちらほら・・・。千代見草は和菓子職人であればそれこそ何万個と作るお菓子ですけど、ハロウィンに比べると難易度はやや高かったのかなと感じました。
久しぶりでかつ参加者全員女性ということで非常に緊張したのですが、楽しくやらせていただいて大変感謝しております。
また近々開催できればと考えていますので、今回ご参加いただいた方はもちろん、残念ながらお断りしてしまった方もぜひよろしくお願いいたします。