12月、いよいよ師走です。年末というと忘年会やクリスマスといった行事が多いはずなのですが、コロナの感染が再拡大していることもあり出掛けにくい雰囲気になっていますね。
そんな中、感染予防という観点もあり、オンラインでの和菓子教室のお話をいただきました。当然初めての試みではありますが、様々な行事をオンラインで実施できないか試行錯誤しているといったお話しも伺いますので、新妻屋でも今回挑戦してみることに致しました。
事前準備
11月末の開催でしたので、季節柄クリスマスらしいお菓子を作ることに決めました。作っていただくのは、サンタクロースとクリスマスカラーの手毬です。餡も12月らしく漉し餡とりんご餡としました。
皆さんご自宅等で参加されることになりますので、基本的には火をつかったりせずに体験できるお菓子が前提です(当方も初めてですし)。そこで事前に色を染めた練切や餡、それとお菓子作りの道具の代替品となるものを合わせてお菓子作り体験キットとしてひとまとめにしました。手だけで作れるお菓子にすることも考えたのですが、普段道具類を持参して体験いただいております。出来るだけ同じように出来ればと事前にいろいろとご相談させていただきました。悩んだ結果、今回は茶道をされる方々でしたので馴染みのある道具で、お茶の世界で使われる黒文字(菓子楊枝)を使うことにいたしました。(時期が時期ですので、使い捨てできるものです)
この材料と道具を纏めた手作り体験キットを、参加いただく方へ事前に配送します。
キットの内容は、材料と道具(今回は黒文字)、それと見本がひとつでした。
そして事前にカメラテスト?的なことも行いました(笑)。
あまり遠いと見えにくいですし、アップにするとついつい手が画面の外にいってしまったりとこちらもいろいろ。結局カメラ2台を使用して、出来るだけ手元が見えるようにアングルを固定して当日に臨みました。
いよいよ当日!
当日はまずZoomに参加。開始時間になり皆さん集まったところで、参加いただいた方も含めて簡単に自己紹介をさせていただきました。その後、作成する”練切”の材料のご説明や、せっかくなのでお店にある練切のお菓子をご覧頂きつつ、ご参加いただいた方と少しお話をさせていただきました。
普段ですと、このあとデモの時間をとらせていただいて、そちらをご覧いただいた後ご参加の方に体験いただきます。ですがせっかくのオンラインですし、皆さんそれぞれ画面を見ていらっしゃるので、一緒に作っていく形でやらせていただきました。今回は二種、合計4個作成いただきましたが、一つは私が説明をしながら一緒のペースでやらせていただき、もう一つはそれぞれのペースで。それを2回繰り返すような形に致しました。ご質問もその都度いただきながら1時間ちょっと楽しく出来たのではないかなと想います。
オンラインで記念撮影しようと考えていたのですが、バタバタとすっかり失念してしまいました。そこでご参加の皆様からお菓子の写真をお借りしてきました!こちらの想像以上に出来上がりは良かったんじゃないかなと思っています。
初の試みということもあって、いろいろ行き届かない点もありましたが、ご参加いただいた方のフォローもありまあまあの出来だったかなと・・・・・・。その後、反省も兼ねていくつか作成手順の動画を作成してみました。
今回はzoomを使用しましたが、会場で集まってという形ではないため道具や設備などの制約があります。このため作ることが出来るお菓子が限定されます。
しかしご自宅で出来ること、時間の制約が少ないこと(たとえば夜でも開催可能)もあり、こういう方法も良いのかなという感想を持ちました。動画を事前に準備して、キットさえ準備できれば、動画を見ながらいつでも自作のお菓子を作ることも出来るのかもしれません。