秋のお彼岸はどんな日?

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お彼岸はいつから?何をする日?

「彼岸」は昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日としその前後3日間の計7日間のことを呼びます。2019年、令和元年の今年の秋彼岸は、9月23日が中日、9月20日から9月26日までとなります。
彼岸とは向こう岸を意味する言葉で、迷いの多い此岸(この世)に対して、仏の理想の世界である向こう岸、つまりは悟りの世界や浄土のことを言います。日本では、その浄土に渡るために、善事を行い、先祖に思いを馳せ、供養を行う期間を「彼岸」と言うようになりました。彼岸は仏壇を掃除し、新しい花や季節のもの、おはぎやぼたもちなどのお菓子をお供えして供養します。今では仏壇がないおうちもございますが、お供え物と先祖に思いを馳せることが大切なんだと想います。

お彼岸におはぎをお供えするのはなぜ?

おはぎやぼたもちをお彼岸にお供えする理由としては、諸説ありますが、以下の3つが主な理由となっています。

  • 小豆の色の赤色には魔除けの効果があるとされているたから
  • 材料の異なるもち米とあんこを合せたお菓子であることから、ご先祖に自分たちの心を合わせるという意味をもたせる為
  • 昔は高級品であった砂糖を使いご先祖を敬う気持ちを表す為

おはぎは秋のお彼岸にお供えし、ぼたもちは春のお彼岸にお供えします。おはぎとぼたもちの材料は同じですが、おはぎは「粒あん」でぼたもちは「こしあん」でもち米を包んだ生菓子です。
おはぎは秋の花である萩の花になぞらえて「御萩」とされ、萩の花のように少し小ぶりで俵型をしていて、ぼたもちは春の花である牡丹の花になぞらえて「牡丹餅」とされ、牡丹の花になぞらえて大きな丸型としているところもあります。
お彼岸は、ご先祖を供養し、彼岸(極楽浄土)へと近づくための修業期間とされていますので、魔除けの「小豆」と高価な「砂糖」を用いて作ったお菓子をお供えすることによって、ご先祖を丁寧に供養し、自分たちの心をご先祖に寄り添わせる日なのです。
なおお供え物は、出来れば箱を開けたほうが良いと言われます。これはご先祖が香りを食べると考えられているからです。お線香も独特の香りがしますからね。ちょっとだけでも開けて、手を合わせたら放置せずお早めにお召し上がりください。

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